済生会和歌山病院

■循環器内科

科の特徴スタッフ紹介対応疾患主な検査・医療設備実績

●対応疾患(循環器内科の代表的疾患)

【高血圧、高脂血症】
これらは生活習慣病といわれますがその発病には遺伝的な要素の関与もあり、必ずしも生活習慣の乱れだけで起こる疾患ではありません。ただし適切に治療しないと動脈硬化を進行させ、脳卒中、虚血性心疾患、腎臓病あるいは下肢動脈疾患など様々な重篤な疾患を引き起こします。もちろん、生活習慣を是正することから治療を始めますが、それでも十分効果が現れない場合は薬による治療を行います。長期間服薬することとなるため、薬の副作用がかえって体を悪くするとお考えの方も多いようです。しかしながら、最近の薬は何万人ものモニターの結果から服薬のメリットが多いことが明らかにされたものがほとんどです。高血圧や高脂血症を指摘されたら必ず適切な治療を受けましょう。

【虚血性心疾患】
心臓に酸素や栄養を送る冠動脈という血管が主に動脈硬化が原因で狭くなり、充分に心臓が必要な血液を送れなくなった状態をいいます。狭心症は血液の流れが悪くなった状態で、心筋梗塞は血液の流れが斜断された状態です。これらの疾患ではほとんどの方が胸痛を訴えられます。その性状は、胸を押さえられたとか胸をしめつけられるといった症状を訴えるものが多いのですが、左の肩や腕がだるいといった症状の方もおられます。狭心症の場合は薬による治療が行われますが、最近ではカテーテルという細い管をもちいて冠動脈造影を行い、その後狭くなった血管を風船やステントという金属の筒で拡げる治療も積極的に行われております。従来は脚の付け根のところよりカテーテルを挿入して治療することが一般的でしたが、それでは治療後患者様に長時間臥床をお願いする必要があります。当院では手首や肘の動脈よりこの治療を行うことにより、患者様の苦痛の軽減に努めております。また、心筋梗塞は最初の数時間に死亡する割合が高い重篤な疾患であります。治療は早く始めれば始められるほど良く、最近では詰まった冠動脈にカテーテルをもっていき、血栓を吸引しその後狭心症と同様に風船やステントで治療します。当科でも24時間この治療ができるような体制をとっております。

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【不整脈】
一概に不整脈といってもその種類は何十種類もあります。ある不整脈はそれがたくさんでていても日常生活になんら問題とならない場合もありますし、中には命とりとなるようのものもあります。一般的に多い上室性期外収縮や心室性期外収縮はその頻度の多寡にかかわらず、心臓の機能に異常がない場合はあまり問題となることはないようです。心房細動や心室頻拍症などは急に脈が速くなりますが、放置しているととんでもないことになることがあり、直ぐに治療を開始しなければなりません。また、脈が遅くなる洞不全症候群や房室ブロックなども適切な治療が必要であり、意識が失たり心不全となる場合にはペースメーカー治療が必要なこともあります。

【弁膜症】
弁膜症とは心臓の中にある逆流防止弁が障害され、心臓の中を血液が逆流したり、血液がスムーズに流れにくくなった状態をいいます。ひと昔前はリウマチ性弁膜症が多かったのですが、最近はご高齢の方のなかに動脈硬化性の弁膜症をもたれている方も多く見受けけられます。心房細動などの不整脈を合併するかたも多く、心不全になったり心臓の中の部屋に血液の塊ができたりする場合もあります。弁自体の機能を良くすることはできないため、治療の中心は薬剤で心臓の機能が悪くならないようにすること。それに不整脈をコントロールしたり、血の塊をつくらないようにすることです。

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【心筋症】
心筋症といっても色々な種類があります。原因がはっきりしている心筋症から、原因が未だ特定されていない特発性心筋症まで様々です。原因がはっきりしているなら、その原因の治療をすることが優先されます。原因のはっきりしない特発性心筋症では、薬物により心臓を保護すること、弁膜症同様に不整脈が出やすくなりますので、それをコントロールする治療がなされます。

【血管疾患】
血管疾患の中でも、腹部大動脈瘤や下肢閉塞性動脈硬化症は心臓血管外科と協力して検査、治療を行っております。これら血管疾患では虚血性心疾患を合併する頻度は5割以上であり、血管疾患の治療に際して問題となるばかりでなく、合併する虚血性心疾患の方が重篤であることも多々あり、先に虚血性心疾患の治療が必要な場合もあります。さらに、心臓血管外科との下肢動脈疾患に対する血管新生療法は県内で当院にのみ実施しております。


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