■消化器内科
●科の特徴など
最近は消化器疾患患者が増加の一途をたどり、昨年(平成22年度)に当科を受診された患者様は、新規外来患者数747名、年間入院患者数は794名に至りました。当科では、消化管の病院(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸の潰瘍性病変、腫瘍、炎症、静脈瘤など)、肝臓の病気(肝炎、肝がんなど)、胆嚢・胆管の病気(胆石、胆のう・胆管腫瘍など)、膵臓の病気(膵炎、膵腫瘍など)を診させて頂いております。専門医による迅速で確実な診断、治療、地域の病院や診療所の先生方との綿密は連携を心がけており、院内では看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士、理学療法士、事務とも協力して、きめ細やかな医療を提供したいと心がけております。 内視鏡検査(胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査)については、苦痛のない検査を心がけており、御希望により鎮静剤を用いた麻酔をさせて頂いております。 慢性肝炎についてですが、C型慢性肝炎に対して、ペグインターフェロン・リバビリン治療、インターフェロン治療、瀉血治療などを行っております。B型慢性肝炎に対して、核酸アナログ製剤(エンテカビル)の治療を行っております。肝硬変患者では栄養治療も重視しており、患者様・御家族の方を対象に無料で肝臓病教室を2カ月に1回行っております。原発性肝がん・転移性肝がんに対して、造影超音波を併用して肝腫瘍ラジオ波焼灼療法を施行しております。状況に応じて、外科や放射線科と協力し、肝動脈塞栓化学療法併用、全身麻酔による腹腔鏡併用、開腹併用による治療を行っております。肝がんの進行度によっては、分子標的薬(ソラフェニブ)による治療も行うことがあります。 |
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